孫との会話が弾む最新トレンド:10代に広がる「シール帳」と「2秒動画」の魅力
2026年の若者調査でモノ・コト部門1位に輝いた「シール帳交換」や、1回2秒の日常を記録する新感覚SNS「setlog」。過剰なデジタル疲れから素朴な手触りへ回帰するZ世代のトレンドを紐解き、孫との距離が縮まるヒントを紹介します。
放送を見る
久しぶりにお孫さんと顔を合わせるとき、「最近は何に夢中になっているのだろう」「どんな話題を振れば会話が弾むだろうか」と悩むシニア世代の方は少なくありません。いま、デジタル機器に囲まれて育ったはずの10代の間で、思わぬブームが巻き起こっています。最新のトレンド調査によると、平成レトロの象徴ともいえるアナログな「シール帳交換」が、モノ・コト部門で首位(1位)を獲得し、女子中高生を中心に熱狂的な支持を集めているのです。
さらに、スマートフォンを使った交流でも、1回わずか2秒の短い日常を切り取って記録する新しい動画スタイルが定着し始めています。子どもや孫世代の心をとらえている最新の現象と、その背景にある気持ちの変化を読み解きながら、世代を超えて温かい絆を結ぶコミュニケーションのコツを整理しました。
数字と調査で見る:なぜ今、10代の間で「シール帳」なのか
若者の最新動向を追う調査機関「渋谷トレンドリサーチ(アイ・エヌ・ジー)」が実施した2026年夏・秋の高校生調査や、「マイナビ・ティーンズラボ」による2026年上半期のトレンド発表において、モノ・コト部門のランキングで圧倒的な首位に立ったのが「シール帳」および「シール交換」でした。
友人同士でお気に入りのシールを持ち寄り、専用の手帳に丁寧に貼り並べて交換し合うという、極めて素朴でアナログな遊びが、女子中高生を中心に学校生活の中で大流行しています。教室の机やロッカーに何冊ものシール帳を大切に保管し、休み時間になると手帳を開いて「これとこれを交換しよう」と盛り上がる光景が各地で見られます。
| トレンド項目 | 主な特徴と利用スタイル | 世代の心理・背景 |
|---|---|---|
| シール帳・シール交換(2026年調査1位) | 専用の手帳にシールを貼り、友達と手渡しで交換する | 手触りのあるモノを共有し、リアルな友情を確かめ合う |
| 短時間Vlog「setlog(セットログ)」 | 1回2秒の短い動画を繋ぎ合わせて1日の思い出を残す | 見栄えやフォロワー数を気にせず、等身大の日常を慈しむ |
かつて子どもたちが夢中になった遊びが、2026年の今、再びティーン世代の心を捉えている背景には、スマートフォンの画面越しだけでは満たされない「直接触れ合える実体」への憧れがあります。
1回2秒の日常を繋ぐ「setlog」:完璧な写真より素朴な等身大へ
シール帳ブームと並行して、SNSの分野でも大きな変化が起きています。その代表例が、10代の間で急浮上している新感覚の動画共有スタイル「setlog(セットログ)」です。
setlogは、時間をかけて作り込んだ長時間の映像や、念入りに加工した写真ではなく、1回わずか2秒というごく短い日常の風景を記録し、それを繋ぎ合わせて「1日の記録」を形作るアプリです。通学路の木漏れ日、友達と笑い合った机の上のノート、部活動の帰り道など、何気ない2秒間の断片をありのままに残していきます。
従来のSNSでは、「他人にどう見られるか」「どれだけ多くのフォロワーや『いいね』を集められるか」という視線に追われ、見栄えの良い写真(いわゆる「映え」)を競い合うプレッシャーがありました。しかし、現代のZ世代はそうした過剰な演出に疲れを感じ始めています。setlogのように、誰かに誇示するためではなく、気負わない等身大の思い出を淡々と残す楽しみ方が支持されているのは、自分自身の素直な時間を愛おしみたいという自然な欲求の表れといえます。
欧米でも加速する「手触りのある記録」への回帰現象
画面を見つめ続ける過剰なデジタル生活から距離を置こうとする動きは、日本の高校生だけに留まりません。米国や欧州の若者の間でも、まったく同じ感性が広がっています。
欧米のティーン世代の間では、手軽に何百枚も撮れるスマートフォンカメラの代わりに、あえて撮影枚数に限りがあるインスタントカメラ(使い捨てカメラ)を持ち歩く姿が定着しています。さらに、現像した写真やチケットの半券、手書きのメモをノートに貼り付ける「紙のスクラップブック」や日記帳を愛用する若者が目立って増えています。
国や言語が違っても、「デジタル・デトックス(画面から離れること)」を意識し、友人とのリアルで温かい交流や、指先で触れられる実体のある思い出を大切にする価値観は、国境を越えて現代の若者文化全体を貫く共通の潮流となっています。
祖父母とお孫さんの会話が自然に弾むアプローチ
お孫さんの世代で起きているこれらの変化は、シニア世代にとって実は非常に親しみやすい共通の話題になります。「最近の若者の言葉やスマホの流行はさっぱり分からない」と距離を置く必要はありません。むしろ、かつて自分たちが親しんできた文化と通じ合う部分がたくさんあります。
1. 「シール集めてるの?」と素直に関心を寄せる
「最近、お友達とシール帳でシール交換をしているの?」と声をかけてみるだけで、お孫さんは「おじいちゃん、おばあちゃんが自分の好きなことを知ってくれている」と驚き、心を開いてくれるはずです。「どんなシールが人気なの?」「1枚見せてくれる?」と尋ねれば、嬉しそうにお気に入りのコレクションを広げて見せてくれるでしょう。
2. かつての切手集めやレトロな文房具の思い出を語る
シニア世代が若い頃に夢中になった記念切手の収集、綺麗な絵葉書や便箋、特別なノートに集めていた宝物の記憶は、まさに今の10代が楽しんでいるシール帳と同じ世界観です。「昔はね、綺麗な切手を専用のアルバムに集めて友達と見せ合っていたんだよ」といった思い出話を分かち合うことで、世代の壁を超えた楽しい共感が生まれます。
3. 「飾らない日常を大切にする感性」に共感を示す
スマートフォンを手にしているお孫さんに対して、「ずっと画面ばかり見て」と咎めるのではなく、「今は何時間も動画を撮るんじゃなくて、2秒ずつの短い動画で1日を残すのが流行っているんだってね」と声をかけてみてください。自分の何気ない日常を大切にしているお孫さんの感性を肯定してあげる姿勢が、温かい信頼関係を築く土台となります。
週末やお正月の団らんに役立つチェックリスト
家族が集まる団らんの時間をより温かいものにするために、会話の準備として以下の点を確認してみましょう。
- ☐ お孫さんがいま学校や友人の間でシール帳やシール交換を楽しんでいるか尋ねてみる
- ☐ 自宅に眠っている昔の切手アルバムや、懐かしいレトロ文房具がないか探しておく
- ☐ 「1回2秒の動画で1日を残す(setlog)」など、孫世代が楽しむ素朴な日常記録の話題を心に留めておく
- ☐ 流行の理由を否定せず、「飾らない温もりを大切にしているんだね」と共感の言葉を伝える
- ☐ 画面の中だけでなく、手渡しのアナログな触れ合いを一緒に楽しむ時間を持つ
「流行を無理に追いかけて若者に合わせる」のではなく、「時代が一回りして、自分たちが知っている温かい文化を孫たちも楽しんでいる」と受け止めることで、世代間の会話はもっと自然で楽しいものに変わっていきます。次の団らんでは、ぜひ机を囲んで、手触りのある思い出について語り合ってみてください。
この記事のトレンドおよび調査情報は、渋谷トレンドリサーチ(株式会社アイ・エヌ・ジー)による「2026年夏・秋高校生最新トレンド調査」およびマイナビ・ティーンズラボ「2026年上半期ティーンズトレンドランキング」に基づいています。最新の流行動向やアプリの仕様は各公式サイトをご確認ください。
参考資料
- 渋谷トレンドリサーチ(株式会社アイ・エヌ・ジー)「2026年夏・秋高校生最新トレンド調査」 https://shibuya-trendresearch.jp/
- マイナビ ティーンズラボ「2026年上半期ティーンズトレンドランキング」 https://teenslab.mynavi.jp/
この回のほかのニュース
6本中6本目あわせて見たい姉妹サイト
おすすめ商品
【PR】この枠には広告(アフィリエイトリンク)が含まれます。
アフィリエイト商品の枠