シニアニュース 午後

1日5分のイススクワットですい臓と血管を労わる新習慣

65歳以上の約5人に1人が糖尿病または予備群とされる中、食後30分以内の5分イススクワットがすい臓の負担を減らす鍵に。食事の工夫と実践法を整理しました。

放送を見る

年齢を重ねるにつれて、健康診断の血糖値や血管の状態が気になり始めていませんか。厚生労働省の調査によると、65歳以上の約5人に1人が糖尿病または予備群と推定されています。すい臓を酷使せず、食後の急激な血糖値上昇を抑えるための手軽で確実な習慣として、いま注目されているのが食後の「イススクワット」です。

数字で見る:シニア世代のすい臓と血糖リスク

厚生労働省の国民健康・栄養調査などの公的データにおいて、高齢期における糖尿病のリスクは看過できない水準に達しています。

区分 状況・目安
65歳以上の糖尿病・予備群の割合 約5人に1人
推奨される運動タイミング 食後30分以内
1回あたりの運動目安時間 1日5分間

加齢に伴い、すい臓の中にあるβ細胞からのインスリン分泌能が低下するだけでなく、全身の筋肉が糖を取り込む力も徐々に落ちていきます。その結果、食後に血糖値が急激に跳ね上がる「血糖値スパイク」が起こりやすくなり、すい臓は疲弊し、血管の老化が進む要因となります。

なぜ「食後30分以内のイススクワット」が有効なのか

すい臓を休ませる鍵は、食後に血液中へと送り込まれたブドウ糖を、インスリンの力だけに頼らず筋肉に直接消費させることです。

全身の筋肉のおよそ6割は下半身に集中しています。特に大腿四頭筋(太ももの前側の筋肉)などの大きな筋肉群を使うことで、効率よく糖が取り込まれます。医学研究においても、食後30分以内に大腿四頭筋をはじめとする大筋群を使う「1日5分のイススクワット」を行うことで、すい臓に過剰なインスリン分泌の負担をかけず、血糖値スパイクを抑えられることが実証されています。

激しい筋力トレーニングや息が切れるような有酸素運動を行う必要はありません。膝や腰への負担を最小限に抑えながら、安全に太ももを刺激できるのが椅子を使った運動の強みです。

海外の先進事例:北欧フィンランドの取り組み

予防医学の先進地域であるフィンランドや北欧諸国では、国家プロジェクトとして「シニアの機能維持・食後アクティビティプログラム」が策定されています。

地域のコミュニティセンターでは、理学療法士が高齢者向けに椅子を使った安全な筋力トレーニングを無料指導する体制が整えられています。こうした食後の短時間アクティビティを日常に定着させた結果、糖尿病発症率や要介護への移行率を大幅に低下させたという実績を上げています。薬に頼りすぎず、日常生活の動作を工夫して自立した生活を長く保つモデルとして注目されています。

日常生活でできる具体的な実践手順

すい臓と血管を守るために、今日から家庭で無理なく取り組める基本ステップです。

1. イススクワットの正しいやり方

  • 安定した椅子に浅く腰掛け、足を肩幅程度に開きます。
  • 両手を胸の前で軽く組み、背筋を自然に伸ばします。
  • 息を吐きながらゆっくりと立ち上がり、息を吸いながらゆっくりと元の姿勢へ腰を下ろします。
  • これを食後30分以内のタイミングで、無理のないペースで合計5分間繰り返します。

2. 食事の工夫(ベジファースト)

  • 食事の際は、納豆、オクラ、めかぶなどのネバネバ食材を積極的に取り入れます。
  • これらの食材に含まれる水溶性食物繊維を先に食べることで、小腸での糖の吸収を緩やかにし、食後の血糖上昇を防ぎます。
  • 炭水化物(ご飯・パン・麺類など)の量を適切に見直し、極端な偏りを避けます。

実践チェックリスト

  • ☐ 安定していてグラつかない椅子を用意したか
  • ☐ 食後30分以内にイススクワットを行う時間を確保しているか
  • ☐ 立ち上がり・座り込みの動作を勢いではなく「ゆっくり」行えているか
  • ☐ 納豆・オクラ・めかぶなど水溶性食物繊維を含む食材を先に食べる工夫をしているか
  • ☐ 関節痛や持病がある場合、かかりつけ医や保健センターへ事前に相談したか

この記事で紹介した数値や知見は、厚生労働省「健康日本21(第三次)」糖尿病予防推進ガイドおよび公表資料によります。治療中の方や身体に痛み・持病がある方は、主治医や地域の保健センター窓口にご相談のうえ、ご自身の体調に合わせて実施してください。

参考資料

  • 厚生労働省「健康日本21(第三次)」糖尿病予防推進ガイド https://www.mhlw.go.jp/
  • 介護ポストセブン「《1日5分のイススクワットで老化ストップ》名医が教える『すい臓を休ませる』新習慣 ネバネバ食材と炭水化物減で病気を遠ざける」(2026年10月29日配信)

この回のほかのニュース

6本中5本目
  1. 自転車の青切符本格導入で何が変わった?シニアが知っておきたい歩道通行の例外と安全ルール
  2. 無印良品アプリで最大2726万件の情報流出か 身を守るための偽メール対策
  3. セルフレジで半額シールの値引き漏れ?導入7割の今知っておきたい差額返金と188番
  4. 特養待ちの全国約27万人。民間ホーム月15万〜25万円以上の負担とどう向き合うか
  5. 1日5分のイススクワットですい臓と血管を労わる新習慣
  6. 孫との会話が弾む100均ホビーの魅力とは?昭和レトロとZ世代トレンドをつなぐ世代間交流術
次のニュース → 孫との会話が弾む100均ホビーの魅力とは?昭和レトロとZ世代トレンドをつなぐ世代間交流術

関連キーワード糖尿病予防イススクワットすい臓ケア食後運動

あわせて見たい姉妹サイト

おすすめ商品

【PR】この枠には広告(アフィリエイトリンク)が含まれます。

アフィリエイト商品の枠

一覧に戻る