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孫世代の流行語「メロい」20.3%に学ぶ、否定から入らない共感対話術

2026年秋の高校生調査で流行語1位となった「メロい」(20.3%)や「ドパガキ」(14.0%)。若者の文化を頭ごなしに否定せず、「教えてもらう」姿勢から始める世代間コミュニケーションの知恵をまとめました。

孫世代の流行語「メロい」20.3%に学ぶ、否定から入らない共感対話術
イメージ写真(記事の当事者ではありません) — Gustavo Fring / Pexels License
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久しぶりに顔を合わせたお孫さんや若い世代との会話で、「何を話せばいいのか分からない」「言葉遣いが独特で戸惑ってしまう」と感じたことはないでしょうか。最新の高校生調査では、いま最も支持されている流行語として「メロい」が支持率20.3%で1位に選ばれています。

若者たちの間で交わされる言葉や生活習慣には、私たちが育ってきた時代とは異なる新しい感性やコミュニケーションの形が表れています。「今の若い人は分からない」と距離を置くのではなく、その背景に関心を向けることで、家族の会話はぐっと温かいものに変わります。本記事では、最新のトレンド調査や話題のエピソードを手がかりに、孫世代と心を通わせる対話のポイントを整理しました。

数字で見る:高校生が日常で使う最新トレンドワード

株式会社アイ・エヌ・ジーが運営する渋谷トレンドリサーチが発表した『2026年秋!高校生最新トレンドランキング(2026年10月調査)』によると、高校生の間で使われている言葉の上位には、現代特有の感情表現やデジタル行動を反映した言葉が並んでいます。

2026年秋 高校生最新トレンド流行語ランキング
1位 メロい1位 メロい 支持率: 20.3%20.3%2位 ドパガキ2位 ドパガキ 支持率: 14%14%3位 フレネミー3位 フレネミー 支持率: 7.7%7.7%1位 メロい1位 メロい 支持率: 20.3%20.3%2位 ドパガキ2位 ドパガキ 支持率: 14%14%3位 フレネミー3位 フレネミー 支持率: 7.7%7.7%

出典: 渋谷トレンドリサーチ(株式会社アイ・エヌ・ジー)『2026年秋!高校生最新トレンドランキング(2026年10月調査)』

表で見る
支持率
1位 メロい20.3%
2位 ドパガキ14%
3位 フレネミー7.7%

調査結果を見ると、上位の言葉にはそれぞれ明確な意味合いと使われる文脈があります。

順位 流行語 支持率 意味と使われる背景
1位 メロい 20.3% 相手の素敵な人柄、魅力的な仕草や行動に対して素直に好意や称賛を伝える言葉
2位 ドパガキ 14.0% スマートフォンのショート動画などに没頭しがちな自分を、少しユーモアを交えて自虐的に表現する言葉
3位 フレネミー 7.7% 友達(Friend)と敵(Enemy)を組み合わせた造語で、複雑な人間関係を表す言葉

第1位の「メロい」は、「メロメロになる」といった表現にも通じる言葉で、誰かの行動や気遣いに心を動かされたときに用いられます。相手を素直に褒める肯定的な言葉として定着しているのが特徴です。

一方、第2位の「ドパガキ」は、脳内の快感物質であるドーパミンを刺激するような刺激的なショート動画を次々と見続けてしまう自分の状態を、若者自身が自虐を込めて客観的に表現した言葉です。ただ動画に依存しているだけでなく、「夢中になりすぎている自分」をどこか冷めた目で見つめる若者ならではの心理がうかがえます。

「隠す」から「オープン」へ:若者の家族観の変化

言葉遣いだけでなく、若者世代の「家族に対する距離感」にも大きな変化が見られます。

2026年10月31日に配信されたウェブメディア「ほ・とせなNEWS」のライフ系ランキングで首位を獲得した話題では、ある家庭の印象的な出来事がSNSで大きな反響を呼びました。高校3年生の娘から「彼氏が泊まりに来る」と打ち明けられた父親が、頭ごなしに怒ったり門前払いしたりするのではなく、自然に「分かった」と受け入れ、温かい手料理とおもてなしを用意して迎えたという実話です。

かつての昭和や平成の時代であれば、高校生が交際相手を実家に泊めることに対して、親や祖父母が強い抵抗を示したり叱責したりすることが一般的でした。しかし、現代の若者たちは、親や家族に対して隠し事をせず、自分の大切な人や生活をありのままに共有したいと考える傾向が強まっています。

このエピソードに対してネット上で共感と称賛が集まった背景には、互いを個人として尊重し、オープンで対等な関係を築こうとする現代の家族観が多くの人々に受け入れられつつある現状があります。

「昔はこうだった」を手放す:シニア世代が陥りがちな落とし穴

シニア世代とお孫さんの間で会話が途切れてしまう主な原因は、「良かれと思ってしてしまう指導や説教」にあります。

  • 「そんな乱れた日本語を使ってはいけない」と頭から否定する
  • 「私たちの若い頃はそんなことは許されなかった」と過去の価値観を押し付ける
  • 「ずっとスマートフォンばかり見ていないで」と行動の表面だけを咎める

若者たちは、自分たちの言葉遣いや楽しんでいる文化を否定されると、「この人に話しても理解してもらえない」「怒られるだけだ」と感じ、心を閉ざしてしまいます。特にデジタル機器やSNS、ショート動画などは、彼らにとって単なる娯楽ではなく、同世代との大切な人間関係を保つライフラインでもあります。

彼らが使っている言葉や習慣は、決して不真面目さから出たものではなく、時代が生み出した自然な文化です。まずはその存在を「善悪」で裁くのではなく、「今はそういう文化があるのだな」と受け止める姿勢が求められます。

米国の先進事例:互いに学び合う「リバース・メンタリング」

世代間の壁を乗り越える工夫として、海外でも注目すべき取り組みが進んでいます。

米国の一部のコミュニティプログラムでは、「リバース・メンタリング(双方向の学び合い)」という手法が広く導入されています。通常、メンター(指導者)は人生経験の豊かな年長者が務めるものですが、リバース・メンタリングでは立場を入れ替えます。

  • 若者が先生になる分野:スマートフォンの便利な活用法、ショート動画の楽しみ方、SNSの最新事情など
  • シニアが伝える分野:人生経験で培った家庭料理の技術、手仕事の知恵、生活上の工夫など

年長者が若者を「デジタル技術の先生」としてリスペクトし、教えてもらう立場に回ることで、若者側には「自分の知識が社会や年長者の役に立っている」という自己肯定感が生まれます。同時に、シニア世代も気後れすることなく新しい文化に触れることができ、上下関係のないフラットな信頼関係が育まれています。

この考え方は、日本の家庭内における祖父母とお孫さんの関係にもそのまま応用できます。「教えてあげる」立場から「教えてもらう」立場へと一歩踏み出すことが、会話を豊かにする鍵となります。

孫世代と笑顔で話せる実践ステップ

家庭内でお孫さんとの対話を弾ませるためには、具体的にどのようなアプローチが有効でしょうか。

1. 相手の言葉に好奇心を持つ

「最近、若い人の間で『メロい』という言葉が流行っていると聞いたよ。どんなときに使うの?」と、素直に質問してみるのが自然な入り口になります。若者自身に言葉の意味や使い方を解説してもらうことで、会話の主導権を相手に渡すことができます。

2. 「ドパガキ」をきっかけにスマホの楽しみを聞く

「ショート動画を見すぎてしまうことを『ドパガキ』って言うんだってね。普段はどんな動画を見ているの?面白いのがあったら見せて」と声をかけることで、説教になりがちなスマートフォンの話題を、楽しい共有の時間へと変えることができます。

3. おすすめの場所や文化を教えてもらう

「友達と行く美味しいカフェやお店を教えてほしい」と頼んでみるのも効果的です。自分の詳しい分野について年長者から頼りにされることは、若者にとっても嬉しい体験となります。

家族の会話を心地よく保つためのチェックリスト

  • ☐ お孫さんが使う新しい言葉を「変な言葉」と決めつけず、意味を尋ねてみたか
  • ☐ 「昔の常識」や「自分の経験談」を一方的に語り続けていないか
  • ☐ スマートフォンの使い方や最新のアプリについて、孫を先生にして教えてもらったか
  • ☐ 若者の恋愛観や人間関係に対して、頭ごなしの否定や過度な詮索をしていないか
  • ☐ 相手の話を最後まで遮らず、まずは相槌を打って受け止めているか

世代が違えば、使う言葉も生活様式も異なるのが自然です。無理に若者言葉を真似して使う必要はありません。「相手の世界に関心を持ち、教えてもらう」という柔らかな姿勢さえあれば、言葉の違いはむしろ、世代をつなぐ楽しい架け橋になってくれます。

この記事で紹介したトレンド調査の数値は、株式会社アイ・エヌ・ジーによる『2026年秋!高校生最新トレンドランキング(2026年10月調査)』に基づいています。最新の流行や若者文化の動向については、各調査機関の公式発表をご確認ください。

参考資料

  • 株式会社アイ・エヌ・ジー「渋谷トレンドリサーチ 2026年秋!高校生最新トレンドランキング」 https://ing-ad.com
  • ほ・とせなNEWS「高3娘『彼氏が泊まりに来る』父『分かった』→用意したのは……まさかの光景に反響」(2026年10月31日配信) https://www.hot-p.jp

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