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「メロい」「ドパガキ」って何?2026年秋の流行語から探る孫の本音と共感対話

2026年秋の高校生流行語第1位に「メロい」、第2位に短尺動画によるデジタル疲れを自虐する「ドパガキ」がランクイン。画面を見続ける孫世代の葛藤を理解し、叱らずに心を通わせる対話術と過ごし方を解説します。

「メロい」「ドパガキ」って何?2026年秋の流行語から探る孫の本音と共感対話
イメージ写真(記事の当事者ではありません) — Mikhail Nilov / Pexels License
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久しぶりに遊びに来たお孫さんが、スマートフォンを見つめながら「これ、すごくメロい!」とつぶやいたり、「私、最近完全にドパガキだから……」と苦笑いしていたりして、何を話しているのか戸惑った経験はありませんか。2026年秋の高校生最新トレンド調査では、流行語の第1位に「メロい」、第2位に「ドパガキ」がランクインしました。

一見すると理解しにくい若者言葉ですが、その言葉の裏側には、短尺動画などの刺激に追われて集中力が続かず、スマートフォンを見すぎて疲れている自分に悩みながらも抜け出せないという、現代の若者特有の葛藤が隠されています。

「いつまで画面ばかり見ているの」「スマホをやめて勉強しなさい」と頭ごなしに叱ってしまうと、お孫さんは心を閉ざしてしまいます。しかし、彼らが使っている言葉の意味と、その背景にある「デジタル疲れ」を大人が理解して寄り添うことができれば、祖父母とお孫さんの関係は驚くほど温かいものへと変化します。最新の調査結果から若者の心理を読み解き、家庭で無理なく実践できる対話の工夫を見ていきましょう。

2026年秋の高校生流行語:第1位「メロい」と第2位「ドパガキ」

渋谷トレンドリサーチ(株式会社アイ・エヌ・ジー)が2026年10月2日に公表した「2026年秋高校生最新トレンドランキング」によると、現代の高校生が日常的に使っている最新の流行語の上位には、今の若者の感情表現と生活実態を象徴する言葉が並びました。

順位 流行語 言葉の由来と意味 若者の心理・背景 祖父母からの声かけのヒント
第1位 メロい 「メロメロになる」に由来。心を奪われるほど魅力的、愛おしい、可愛らしくて素敵である状態を表す褒め言葉。 好きなアイドル、キャラクター、ペットなどに対して、素直に最大限の好意や愛着を表現したい。 「本当に愛嬌があって素敵ね」「おばあちゃん(おじいちゃん)も可愛いと思うよ」と肯定・共感する。
第2位 ドパガキ 快楽物質「ドーパミン」と子どもを意味する俗称の合成語。TikTokやYouTubeショートなどの刺激的な短尺動画に夢中になり、集中力が続かなくなってしまった自分を自虐的・コミカルに表現するネットスラング。 次々と動画を見てしまう自分に対して罪悪感やデジタル疲れを抱えつつも、すぐにはやめられない葛藤がある。 「テンポが速い映像ばかり見ていると頭が疲れちゃうよね」「少し目を休めて一緒にお茶でも飲もうか」と労う。

第1位となった「メロい」は、「メロメロになってしまうほど可愛らしくて魅力的」という感情を短く軽やかに伝える、最大級の肯定的な表現です。お気に入りのペットの写真や、自分が応援しているアイドルの映像をお孫さんが見せてくれたときに使われることが多く、周囲と「この可愛らしさを共有したい」という前向きなコミュニケーションの場で多用されています。

一方で、第2位に選ばれた「ドパガキ」という言葉には、現代のデジタル社会特有の複雑な心理が反映されています。脳内で快感や興奮をもたらす神経伝達物質「ドーパミン」に由来し、スマートフォンでTikTokやYouTubeショートといった刺激的な短尺動画を次から次へとスクロールして見続けてしまい、勉強や読書に必要な持続的な集中力が保てなくなってしまった自分自身の状態を、自虐とユーモアを交えて表現した言葉です。

「ドパガキ」の背景にある短尺動画への依存とデジタル疲れの葛藤

なぜ、若者たちは自らを「ドパガキ」と呼んで自虐するのでしょうか。株式会社クロス・マーケティングが2026年10月28日に公表した「Z世代の生活意識・タイパ行動調査」でも示されているように、Z世代の若者たちは、決して無自覚に遊びほうけているわけではありません。

スマートフォンの画面に流れてくる短尺動画は、わずか数十秒の間に強烈なインパクトや心地よい音楽が凝縮されており、次から次へと新しい刺激が自動で再生されます。この仕組みは、脳内でドーパミンが過剰に分泌されやすい設計になっており、大人の想像以上に自分の意思だけで途中で止めることが困難です。

その結果、若者たちの間では次のような悩みが日常化しています。

  • 集中力が長く続かない:長い文章を読んだり、じっくり腰を据えて勉強したりしようとしても、短時間で別の刺激を求めてしまう。
  • 時間の浪費に対する自己嫌悪:「気づいたら何時間も経っていた」「やるべきことが終わっていない」と後悔する。
  • 脳と目の慢性的な疲弊(デジタル疲れ):絶え間なく情報や音声を浴び続けることで、頭が重くなったり、精神的な落ち着きを失ったりする。

このように、お孫さんたちは「やめたくてもやめられない」「頭が疲れている」という自覚と葛藤を心のどこかで常に抱えています。「ドパガキ」という言葉は、そうした自分の不甲斐なさや疲れをコミカルに言い換えることで、心の負担を少しでも軽くしようとする一種の防衛反応でもあるのです。

頭ごなしの叱責を避け、孫の心を開く共感の対話術

このような背景を知らないまま、居間や自室でスマートフォンを手放さないお孫さんの姿を見ると、周囲の大人はつい「スマホばかり見ていないで勉強しなさい」「そんなものばかり見ているから集中力がなくなるのよ」と一方的に叱ってしまいがちです。

しかし、すでに自分でも「見すぎて疲れている」「やめなければいけない」と葛藤している若者に対して頭ごなしに注意を浴びせると、強い反発心を招くか、あるいは「この人には何を言っても分かってもらえない」と心のシャッターを下ろしてしまう原因になります。

お孫さんとの信頼関係を深め、健全なコミュニケーションを築くためには、まず相手の世界を受け止め、共感を示す声かけから始めることが効果的です。

1. お孫さんが「これメロい!」と見せてくれたとき

お孫さんがスマートフォンを見せながら「この猫、すごくメロい!」「この推しが本当にメロいんだよね」と話しかけてきたときは、絶好のコミュニケーションの好機です。「何その言葉?」と否定的に返したり、「くだらないものを見て」と退けたりせず、まずはその画面を一緒にのぞき込んでみましょう。

「本当に愛嬌があって素敵ね」「目がクリクリしていて、確かにこれはメロメロになっちゃう可愛さだね」と、お孫さんが感じている「愛おしさ」に同調してあげることで、お孫さんは「自分の好きなものを認めてもらえた」と安心感を抱きます。大人が若者言葉の意味を無理に使おうとする必要はありませんが、その言葉に込められたポジティブな感情に寄り添うことが何より大切です。

2. 動画を見続けてお孫さんが疲れている様子を見せたとき

スマートフォンを長時間スクロールし続け、どこか気だるそうにしていたり、ため息をついていたりするときは、叱るのではなく「情報過多への疲れ」を労う声かけをしてみましょう。

「最近の動画はテンポがすごく速いから、ずっと見ていると頭や目が疲れちゃうよね」「流行りの言葉で『ドパガキ』って言うらしいけれど、大人でも動画の刺激が続くと集中するのが大変だよ」といったように、お孫さんが抱える疲れの正体に理解を示す言葉をかけます。自分の苦しさを理解してくれていると感じたお孫さんは、頑なにならず、自然とスマートフォンを机に置くことができるようになります。

欧米に学ぶ「スクリーンフリー」な世代間メンターシップ

若者のデジタル疲れや注意散漫の問題は、日本だけでなく世界各国共通の課題となっています。アメリカや北欧の家庭では、ティーン世代のSNS疲れやアテンション過多(過度な刺激への集中)を和らげるための取り組みとして、祖父母世代の知恵を活かした「世代間メンターシップ」が広く推奨されています。

欧米の取り組みで特に注目されているのが、週末などに意識的に画面から離れる「スクリーンフリー・タイム(画面を見ないアナログな時間)」を、祖父母とお孫さんが一緒に共有するという工夫です。

  • ボードゲームやカードゲーム:デジタルの速い映像とは対照的に、相手の表情を見ながらじっくり手を考えるアナログな遊びを通じて、穏やかな集中力を取り戻す。
  • 園芸や家庭菜園:土や植物に触れることで五感を刺激し、情報過多で高ぶった神経を自然にリラックスさせる。
  • 一緒に料理やパン作りをする:分量を量ったり、生地をこねたりする作業に手を動かすことで、画面を気にすることなく目の前の作業に没頭できる。

デジタル社会の目まぐるしいスピードの中で生きる若者にとって、シニア世代が持つ「急かされない、ゆったりとした時間感覚」は、日々の緊張や疲労から逃れることができる貴重な「心の避難所」として高く評価されています。

「スマートフォンをやめなさい」と言葉で強制するのではなく、「一緒にお茶を淹れてお菓子を食べようか」「庭の花の植え替えを少し手伝ってくれない?」と、アナログで心地よい時間の過ごし方へ優しく誘い出すことが、最も効果的な休息のサポートになります。

孫と心地よい関係を築くための実践チェックリスト

お孫さんが遊びに来たときや家族で過ごす時間に、無理なく実践できるコミュニケーションのポイントをチェックリストにまとめました。できることから一つずつ試してみてください。

  • ☐ お孫さんが使った流行語を「乱れた日本語」と頭ごなしに否定せず、どんな気持ちで使っているのか耳を傾けている
  • ☐ 「これ見て!」と写真や動画を見せられた際、作業の手を少し止めて一緒に画面を見て共感している
  • ☐ 長時間スマートフォンを操作している姿を見ても、感情的に怒鳴らず「頭が疲れていない?」と体調を気遣う言葉をかけている
  • ☐ 居間にお茶やお菓子を用意し、「少し目を休めてお茶にしよう」と自然に画面から離れるきっかけを作っている
  • ☐ トランプやボードゲーム、散歩、料理など、画面を使わずに一緒に楽しめるアナログな時間を提案している
  • ☐ お孫さんが話す好きなアイドルや趣味の話題について、分からなくても「楽しそうだね」と温かく相づちを打っている

この記事で紹介した流行語および若者の生活意識のデータは、株式会社アイ・エヌ・ジー(渋谷トレンドリサーチ、2026年10月2日公表)および株式会社クロス・マーケティング(2026年10月28日公表)の調査資料に基づいています。各家庭の対話の工夫や支援の参考にしてください。

参考資料

  • 株式会社アイ・エヌ・ジー「渋谷トレンドリサーチ 2026年秋高校生最新トレンドランキング」(2026年10月2日公表)
  • 株式会社クロス・マーケティング「Z世代の生活意識・タイパ行動調査」(2026年10月28日公表)

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