シニアニュース 午後

60代の憧れドレス着こなしが話題に 自己表現で8割超が生きがいを実感

60代女性が13万円を超える憧れのドレスを着こなした姿が話題を集めています。内閣府の高齢社会白書でも、趣味や自己表現を楽しむシニアの8割超が生きがいを実感していることが示されており、好きな装いが心身の活力を支える力として注目されています。

60代の憧れドレス着こなしが話題に 自己表現で8割超が生きがいを実感
イメージ写真(記事の当事者ではありません) — Infrogmation of New Orleans / CC BY 2.0
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「もう年だから、地味な服を選んだほうがいいのだろうか」と、年齢を重ねるにつれて着たい服をあきらめてしまった経験はありませんか。世間の目が気になり、無難な色や形ばかりを選んでしまうシニア世代は少なくありません。

しかし、装いや自己表現を楽しむことは、日々の活力を高める大きな原動力になります。内閣府の調査によると、趣味や自己表現活動を積極的に行っているシニアでは、「生きがいを感じている」と答えた人の割合が8割超に達しています。2026年11月5日、若い頃から憧れだったブランドの華やかなドレスを自分らしく堂々と着こなした60代女性の姿が共感を呼び、年齢の枠にとらわれない自己表現の持つ力が改めて見直されています。好きな服を身にまとうことが心と体にどのような好循環をもたらすのか、数字と具体的な事例から考えていきましょう。

数字で見る:自己表現と「生きがい」の実感

自分らしい装いや趣味に打ち込むことは、日々の充実にどれほど影響しているのでしょうか。内閣府がまとめた『高齢社会白書』のデータには、自己表現活動と生きがいの深いつながりが明確に表れています。

趣味や自己表現活動を行うシニアの生きがい実感度
趣味・自己表現を行うシニア趣味・自己表現を行うシニア 生きがいを感じている割合: 80%80%趣味・自己表現を行うシニア趣味・自己表現を行うシニア 生きがいを感じている割合: 80%80%

出典: 内閣府『令和6年版高齢社会白書』

表で見る
生きがいを感じている割合
趣味・自己表現を行うシニア80%

趣味や自己表現の活動に前向きに取り組んでいるシニア層では、日々の生活の中で生きがいを実感している割合が8割を超えています。好きなことに夢中になり、自分らしさを表現する場を持つ人ほど、精神的な充足感を得て健やかな毎日を送っていることがわかります。

11月5日に配信されたネットニュース(ねとらぼ)でも、若い頃から憧れていたブランド「ピンクハウス」の13万円を超えるフリルドレスを着用した60代女性のSNS動画が大きな反響を呼びました。「年齢にとらわれない姿が素晴らしい」「見ているだけで元気が出る」といった称賛の声が相次ぎ、多くの人々を勇気づけています。

注目されたポイント 主な内容と数値
話題の装い ピンクハウスのフリルドレス(13万円超)
着こなした年代 60代女性
白書にみる効果 趣味・自己表現を行うシニアの8割超が生きがいを実感
海外の先行事例 米国ニューヨーク発の運動では60代から90代が主役

「年相応」の思い込みを手放すメリット

シニア世代が自分らしい装いを楽しむことには、気分の高揚だけでなく、心身の健康寿命を延ばす実質的な好影響があります。

1. 外出意欲の向上と運動量の自然な増加

「お気に入りの服を着ている」という満足感は、外へ出かけたいという意欲を直接引き出します。家に閉じこもりがちになると身体機能の低下が進みますが、装いに気を配って街を歩く習慣がつくだけで、歩行数が増加し、健康維持につながります。

2. 脳への刺激と認知機能低下の予防

鏡の前でコーディネートを考えたり、色の組み合わせを選んだりする一連の行為は、脳の前頭葉を活発に刺激します。「今日はどの服を着ようか」と計画を立てるプロセスそのものが、認知機能の維持に役立ちます。

3. 社会的孤立の防止と自己肯定感の回復

「シニアらしくあるべき」という周囲の目を気にして行動を狭めてしまうと、他者との交流が減り、社会的孤立を招く要因になります。好きな服を着て外に出ることで、周囲との自然な会話や交流が生まれ、自分を肯定する気持ちが育まれます。

全国各地の自治体やシニアサロンでも、この効果に着目した取り組みが進んでいます。参加者がお気に入りの服を持ち寄ってランウェイを歩くファッションショーや、プロによる写真撮影会などを通じて、社会参加のきっかけづくりと自己肯定感を高める試みが広がりを見せています。

海外の視点:成熟を祝うニューヨークの「アドバンスト・スタイル」

シニア世代のファッションと生き方というテーマにおいて、世界的な先駆けとなったのが米国ニューヨーク発の「Advanced Style(アドバンスト・スタイル)」運動です。

このムーブメントでは、60代から90代(70代や80代を含む)のシニアたちが、色鮮やかな原色のドレスや個性的な帽子、大ぶりのアクセサリーを誇らしげに着こなして街を闊歩する姿が発信され、大きな反響を呼びました。

欧米では、年齢を重ねることを「衰え」や「喪失」と捉えるのではなく、「成熟した自己表現の黄金期」として祝う文化が定着しつつあります。長い人生を歩んできたからこそ醸し出せる深みや個性を、装いを通じて堂々と表現するシニアたちの姿は、若い世代にとっても未来を前向きに捉えるロールモデルとなっています。

今日から始める装いと外出のチェックリスト

長年しまい込んでいた好みの服を着ることに少し気恥ずかしさを感じる場合は、無理に一度に変える必要はありません。身近なところから少しずつ「自分の好き」を取り戻していきましょう。

  • ☐ タンスの奥にしまい込んでいたお気に入りの服やスカーフを取り出してみる
  • ☐ 明るい色味の服や小さなアクセサリーをワンポイントとして身につけてみる
  • ☐ お気に入りの装いで、まずは近所の散歩や買い物に出かけてみる
  • ☐ 地域のシニアサロンや自治体が主催する写真撮影会や交流イベントの情報を確認してみる
  • ☐ 「もう年だから」という言葉を使わず、自分が心地よいと感じる感覚を優先してみる

誰かのための「年相応」ではなく、自分自身の心が弾む装いを選ぶことが、いきいきとした毎日を過ごす第一歩となります。

この記事で紹介した意識に関するデータは、内閣府『令和6年版高齢社会白書』に基づいています。地域のサロンや自治体での自己表現イベントの開催状況については、お住まいの市区町村窓口や地域包括支援センターで最新情報をご確認ください。

参考資料

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